◉兄の入院
兄が電話に出ない日が続き、心配した母からも連絡がありました。
兄のマンションの鍵を持って部屋に入ったところ約1週間倒れたまま憔悴しきった兄が居ました。水を飲ませ、救急車で搬送。意識はあったのですが、同じ姿勢のまま長時間居たため、脱水症状の他、かなり多数の細胞が破壊されており、腎臓への負担が大きいと言われました。
数ヶ月の入院が前提、実際4ヶ月近く入院していました。お陰様でその後だいぶ回復、サービスケア付き高齢者住宅へ移り、分譲マンションは1年半で売却しました。また不動産屋さん大活躍!
◉2014年1月 初公判
転職決まっていたので私の前職 送別会翌日は、初公判で裁判所へ。
兄は未だ入院中で安静が必要だったため医師の診断書を弁護士に事前に提出し、本人が不在の中、裁判官側2名、弁護士2名、傍聴席は私と父のみで行いました。
父いわく「長い人生で裁判所は初めて来た。」そりゃそうだ。。。
配布していた傍聴券入手したら弁護士に「それ、別の案件のですから関係ないです。調停は我々だけのはずですから。」😅
裁判はあっという間、20分程度だったでしょうか。
そしてその後何度か弁護士が中国在住の相手に封書を国際送達(法的正式文章として先方に連絡すること)しても訴訟がなかったので時間切れということで無事婚姻解消へと至りました。入籍から2年経過。兄の戸籍謄本には裁判の結果、解消した経緯は掲載されています。
◉手帳がもたらした勝訴
今回障害者手帳を保有している兄を相手に婚姻を強引に進めたことで勝訴になりました。 恐らく健常者のケースでは泣き寝入りも多々あると思います。
兄は成婚料として相談所に多額の振込をしていましたが、それを回収する訴訟は別案件になるため、 体力気力共に果てていたので見送る事にしました。裁判が長期に渡る事はこれで私もよく理解出来ました。
◉遺言書の改訂
昨年やっと相続プロの司法書士の方に協力してもらい父の遺言書を書き直しました。
婚姻解消で他人に財産が渡る事が無くなったので
今では兄も父の財産が一部受け取れる様に改訂しています。
あの時手帳を取得しておいて本当に良かった!!!と戸籍謄本のコピーを見た時
しみじみ思いました。
◉総論
弱者を証明する手帳や証明書を持つことはプライドとの葛藤や将来の可能性の諦めなど悩む点もありますが、弱者を犯罪から守る意味も大いに有ります!
余談:
兄に強制的に結婚を仕向けた相談所はまだ都内に健在しており、訴訟時クローズしていたサイトも今は更新され公開され、社長は名義上別の人物に代わっています。
表向きは普通の結婚相談所ですが、客がカモと判断した場合は裏事業として展開していたようです。今も同様の裏事業を営んでいるかは把握していません。
その時の傍聴券。結局使わず。。
あの時の朝はこんな感じでした。
そんなこんなで怒涛の数年を走り抜けた私と家族なのでした。他にも変なことに巻き込まれて居ないことを願いつつ。平和が一番! Peace and love to us!♥️👍